PR 本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

1本の音声の波が途中で3つに分かれ、それぞれ内容の違う3枚の文書になるイラスト。同じ音声からGeminiが違う言葉を書き出したことを表す

Geminiの文字起こしは無料でできる|ただし60分で取りこぼす【実機検証】

公開: 2026年7月15日

目次
  1. 1. Geminiの文字起こしは無料でできる。ただしログインが要る
  2. 2. 「文字起こしして」と頼むと、要約が返ってくる
    1. 話したとおりの全文が欲しいなら、頼み方を変える
  3. 3. ただし、その全文も原文どおりではなかった
  4. 4. 何分の音声まで読めるのか(10分・30分・60分・120分で実測)
    1. 壁は60分にある
    2. 長い音声が読めないなら、課金より先にモデルを変える
  5. 5. Gemini・ChatGPT・Claudeのうち、音声を扱えたのはGeminiだけ
  6. 6. Geminiが合う人、合わない人
    1. Geminiで十分な人
    2. Geminiでは足りない人
  7. 7. じゃあ、1日研修のメモはどうすればいいのか
  8. まとめ

Geminiの文字起こしは、無料アカウントでできます。課金は要りません。

ただし、そのまま使うと期待は裏切られます。「文字起こしして」と頼んで返ってくるのは、話したとおりの全文ではなく要約だから。しかも10分から120分までの音声を投げて測ったところ、60分の音声では中身を取りこぼしました。エラーも出さずに、です。

先に答えを書きます。

  1. 30分までの音声なら、無料のGeminiで足ります。課金もデバイスも要りません(→無料でできる範囲
  2. 要約ではなく全文が欲しいなら、頼み方を変えるだけです(→頼み方で出力が変わる
  3. 1時間を超える会議・セミナー・1日研修を残したい。あるいは録音する道具がない。そんなときは、録音から要約までを一本でこなすPLAUD NoteNotta MemoのようなAIレコーダーが現実的な選択肢です(→60分の壁

この記事で使うもの。

  • Gemini(無料アカウント)… Googleアカウントでログインすれば使える
  • 検証用の音声ファイル … 同じ台本を繰り返した10分・30分・60分・120分の4本
  • 比較用にChatGPT無料版とClaude … 音声を扱えるのか確かめる

では、その線をどう引いたのか。実測から見ていきます。

モジオコLab 編集部 / 筆者

音声入力や文字起こしAI、そして文字起こしを要約してくれるAIを使い倒したら、日々の業務がめっちゃ楽になった人間です。 その手応えから、実際に自腹でいろんなデバイスを使い始めています。 音声入力は Aqua Voice を日常的に愛用し、議事録要約の NotebookLM は仕事でもプライベートでも1年以上活用中。 個人情報を扱う仕事柄、セキュリティや運営元の素性は人一倍シビアにチェックします。

1. Geminiの文字起こしは無料でできる。ただしログインが要る

結論はシンプルです。Googleアカウントでログインすれば、無料のままで音声ファイルを文字起こしできます。

手順も3ステップだけ。

  1. Gemini(gemini.google.com)を開く
  2. 入力欄の「+」から音声ファイルを添付する
  3. 「文字起こしして」と送る

これだけです。mp3でもm4aでも、変換せずそのまま投げられます。

ひとつ落とし穴があるとすれば、ログインです。ログインしていない状態で音声を投げると、エラーが出て実行できません。

Geminiに未ログインの状態で音声ファイルを送ったときのエラー表示。「エラーが発生しました (1100)」と表示され、文字起こしが実行できない

「Geminiで文字起こしできない」とつまずいたなら、まずここを疑ってください。ログインすれば、同じファイルがあっさり通ります。

まだ試していないなら、Googleアカウントでログインだけ先に済ませておきましょう。それだけで準備は終わりです。

2. 「文字起こしして」と頼むと、要約が返ってくる

ここが、Geminiを使う人がいちばん最初につまずくところです。

「文字起こしして」と頼むと、話したとおりの全文は返ってきません。返ってくるのは、見出しと箇条書きに整理された要約です。無料でも有料でも同じでした。

Geminiに「文字起こしして」と頼んだときの出力。話したとおりの全文ではなく、見出しと箇条書きに整理された要約が返ってきている

Gemini自身、こう前置きしてきます。雑多な情報が含まれていたので、振り返りがしやすいように整理・要約しました、と。親切ではあります。ただ、話したとおりの全文が欲しかった人にとっては、まったく別のものが返ってきたことになります。

話したとおりの全文が欲しいなら、頼み方を変える

やることは単純で、プロンプトを変えるだけです。

「逐語録作って」と頼むと、言い淀みの「えー」まで含んだテキストが返ってきます。それどころか、全文と要約をまとめたPDFレポートまで自動で生成してくれました。

逐語録(ちくごろく)とは、話した言葉を省略せず、そのまま書き出した記録のこと。ふだん使う言葉ではありませんが、Geminiにはこの4文字がいちばんよく通じました。

Geminiに「逐語録作って」と頼んだときの出力。言い淀みを含む全文テキストが返り、さらにPDFレポートが自動生成されている

頼み方による出し分けを整理すると、こうなります。

Geminiへの頼み方で返ってくるものが変わる図。「文字起こしして」なら見出しと箇条書きの要約、「逐語録作って」なら言い淀みを含む全文テキストとPDFレポート、「ビジネスライクに文字起こしして」なら議事録形式の打ち合わせメモが返る
頼み方返ってくるもの
文字起こしして見出し+箇条書きの要約
逐語録作って言い淀みを含む全文テキスト+PDFレポート
ビジネスライクに文字起こしして議事録形式(打ち合わせメモ)

欲しい形を先に言えば、Geminiはそのとおりに出してくれます。話したとおりの全文が欲しいときは「逐語録作って」の6文字を足すだけ。今すぐ試せます。

3. ただし、その全文も原文どおりではなかった

ここからが、この記事のいちばん大事なところです。

検証には、台本を読み上げた音声を使いました。原文には、こんな一節があります。

週末は久しぶりに少し遠出して、海沿いのカフェに行きたいです。

「海沿いのカフェ」です。これが正解。では、Geminiは何と書いたか。

出力書かれていた言葉判定
音声(正解)海沿いのカフェ
要約(3.5 Flash)海沿いのカフェ正しい
要約(有料版)水辺のカフェ誤り
全文書き起こし(チャット表示)水辺のカフェ誤り
全文書き起こし(生成されたPDF)湖畔のカフェ誤り
同じ音声から3通りの言葉が出た図。正解は「海沿いのカフェ」。要約(3.5 Flash)だけが正しく、有料版の要約は「水辺」、全文書き起こしのチャット表示は「水辺」、同じ応答が生成したPDFは「湖畔」と書いた

同じ音声から、海沿い・水辺・湖畔という3つの言葉が出てきました。正解はひとつしかありません。

しかも最後の2行は、同じ1回の応答です。Geminiがチャットに表示した全文には「水辺」と書かれ、同時に生成したPDFには「湖畔」と書かれていました。1回の返答の中で、単語が食い違っています。

もうひとつ。台本には「第3クォーターのKPIは」という一節があります。全文の書き起こしでは、これが「KP」に欠けました。ところが要約では「KPI」に戻っています。AIが文脈から推測して補っているわけです。

聞こえたまま書けば略語が欠け、整えれば言葉が入れ替わる。どちらにしても、原文がそのまま残る保証はありません。会議の決定事項や、言った言わないが問題になる場面では、この差が効いてきます。

大事な音声を任せる前に、自分の音声で一度この確認をしておきましょう。原文を知っている素材を投げて、出力と突き合わせるだけです。

4. 何分の音声まで読めるのか(10分・30分・60分・120分で実測)

「長い会議の音声を投げたが、なんだか要約が薄い」。そう感じたことがあるなら、原因はここかもしれません。

Geminiは、長い音声を最後まで読めていなくても、エラーを出しません。何食わぬ顔で要約を返してきます。だから取りこぼしに気づけない。

そこで、同じ台本を繰り返しただけの音声を4本つくりました。10分・30分・60分・120分。中身は同じものの繰り返しなので、「同じ内容が何回繰り返されていますか?」と聞けば、全部読めたかどうかが分かります。読めていれば回数を答えられるし、途中までしか読んでいなければ答えられません。

正解は、10分が約3.6回、30分が約10.8回、60分が約21.5回、120分が43回です。

結果はこうなりました。

音声の長さモデルGeminiの回答正解判定
10分3.1 Pro4回3.6回読めている
30分3.5 Flash5回10.8回半分しか読めていない
30分3.1 Pro10回10.8回読めている
60分3.1 Pro10〜15回21.5回大きく取りこぼす
120分3.1 Pro読み込み失敗43回開けない
Geminiが音声を読める長さの実測図。10分は正確、30分はモデルを3.1 Proにすれば読める、60分は通るのに半分近く取りこぼす、120分は読み込みに失敗する。60分から先は課金しても越えられない

壁は60分にある

60分の音声は、通ります。エラーも出ません。それでもGeminiは、21.5回の繰り返しを「10回」「15回」としか認識していませんでした。つまり半分近くを落としたまま、平然と要約を返してくるわけです。

120分にいたっては、読み込み自体に失敗しました。「ファイルを開くことができませんでした」と返ってきます。これは無料でも有料でも同じでした。

Geminiに120分の音声ファイルを投げたときの応答。「音声ファイルの読み込みに失敗してしまい、開くことができなかった」と表示されている

エラーで止まるほうが、まだ親切です。60分のように「通るけれど落としている」のがいちばん厄介で、読み手はそれに気づけません。

長い音声が読めないなら、課金より先にモデルを変える

表をもう一度見てください。30分の行が2つあります。

同じ無料アカウント、同じ30分のファイル。モデルが3.5 Flashのときは「5回」、3.1 Proに変えると「10回」。正解は10.8回ですから、Proだけが正しく読めています。

つまり、精度を分けていたのは課金ではなくモデルでした。有料アカウントでも、Flashを使えば同じように取りこぼすはずです。

なお、有料にしても60分の取りこぼしと120分の失敗は変わりませんでした。この壁は、お金では越えられません

5. Gemini・ChatGPT・Claudeのうち、音声を扱えたのはGeminiだけ

ついでに、よく使われる他の2つも試しました。ChatGPTとClaudeです。同じ音声ファイルを投げるだけ。

ツール音声の文字起こし実際の反応
Gemini(無料)できる頼み方で要約と全文を出し分ける
ChatGPT(無料)できない音声認識の機能がない、と断られる
Claudeできない音声ファイルを読み取れない

ChatGPTの無料版は、音声認識のモデルを持っていないとはっきり答えてきます。しかも一度は「順番に文字起こしします」と言っておきながら、次の返答で「やはりできません」と撤回する場面もありました。Claudeは音声ファイル自体を開けません。

ChatGPT無料版に音声ファイルを送ったときの応答。音声認識のモデルが搭載されていないため文字起こしできない、と断られている

この3つの中で、音声をそのまま扱えたのはGeminiだけでした。音声認識に特化したサービスは他にもありますが、ふだん使いのAIチャットで完結させたいなら、選択肢はGeminiになります。

6. Geminiが合う人、合わない人

ここまでを、選ぶための材料に組み直します。判断の軸はふたつだけ。音声の長さと、録音の手間です。

Geminiで十分な人

  • 手元にすでに音声ファイルがある
  • 長さが30分までに収まる
  • 欲しいのは要約や議事録で、一言一句の正確さは求めない

この3つに当てはまるなら、無料のGeminiで足ります。課金もデバイスも要りません。モデルを3.1 Proにするのだけ忘れずに。

無料でもう少し欲を出すなら、NotebookLMという手もあります。使い方はNotebookLMで議事録を作る方法にまとめました。議事録そのものの組み立て方はAI議事録の作り方が参考になります。

Geminiでは足りない人

  • そもそも録音する道具がない(Geminiは録音できません)
  • 1時間を超える会議・セミナー・1日がかりの研修を残したい
  • 毎回ファイルを手で選んでアップロードする手間を省きたい

このどれかに当てはまるなら、Geminiだけでは行き止まりです。60分の壁は課金でも越えられませんし、Geminiには録音機能そのものがありません。

7. じゃあ、1日研修のメモはどうすればいいのか

長時間の会議やセミナー、1日通した研修。こうした場面こそ、あとから振り返れるメモが欲しいはずです。そしてGeminiが最も苦手とする領域でもあります。

ここで出番になるのが、AIレコーダーです。PLAUD NoteやNotta Memoは、録音から文字起こし、要約までを一本でつないでくれます。

Geminiとの違いは、手数です。

  1. 録音そのものができる(スマホを取り出さなくていい)
  2. 録音が終われば、専用アプリへ自動で連携される
  3. アップロードの操作が要らないまま、文字起こしと要約まで進む

Geminiでやるなら、別の機器で録って、ファイルを取り出して、手で選んでアップロードして、プロンプトを打つ。この一連が、録音ボタンを押すだけに縮みます。長時間の音声を前提に作られているので、60分で取りこぼす心配もありません。

機種ごとの違いはPLAUD Note vs Notta Memo 録音品質を実測比較に、文字起こしの精度はPLAUD Noteの文字起こし精度を実機検証にまとめています。

1時間を超える会議や研修を、手を動かさずにメモとして残したいなら、専用機の出番です。気になったほうから確かめてみてください(プランや対応は変わることがあるので、最新は公式で)。

まとめ

Geminiの文字起こしは、無料アカウントで使えます。ログインさえすれば、追加の費用は要りません。

覚えて帰ってほしいのは、この4つです。

  • 「文字起こしして」では要約が返る。話したとおりの全文が欲しいなら「逐語録作って」
  • 全文で出させても、言葉は入れ替わる(海沿いが、水辺にも湖畔にもなった)
  • 30分までなら正確。ただしモデルは3.1 Proに。60分は取りこぼし、120分は開けない
  • 録音そのものはできない

30分までの音声を要約したいだけなら、Geminiで十分です。課金する前に、まずモデルを変えてみてください。それでも足りなかったり、もっと楽にしたいと感じたときが、録音から任せられる道具を考えるタイミングです。

音声ファイルの投入そのものでつまずいているなら、音声ファイルを文字起こしする方法も合わせてどうぞ。

よくある質問

Geminiの文字起こしは無料で使えますか?

使えます。Googleアカウントでログインすれば、無料のままで音声ファイルの文字起こしができます。ただしログインしていない状態ではエラーが出て実行できません。

Geminiで何分の音声まで文字起こしできますか?

実測では、10分・30分は正確に読めました。60分は最後まで処理しきれず内容を取りこぼし、120分は読み込み自体に失敗しました。長い音声ほど、エラーを出さないまま中身を落とすので注意が要ります。

「文字起こしして」と頼んだのに要約が返ってきます。

Geminiの仕様どおりの動きです。話したとおりの全文が欲しいときは「逐語録作って」と頼むと、言い淀みまで含んだテキストが返ってきます。

Geminiで長い音声がうまく読めないときは課金すべきですか?

先にモデルを切り替えてください。無料アカウントのままでも、3.5 Flashから3.1 Proに変えるだけで長い音声の把握精度が上がりました。課金しても、60分級を取りこぼす点は変わりません。

Geminiで録音そのものはできますか?

できません。Geminiが扱えるのは、すでに手元にある音声ファイルだけです。会議やセミナーを録るには、別途スマホやICレコーダー、AIレコーダーが要ります。