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PLAUD Noteはいらない?「iPhoneボイスメモで十分」説を実機で検証【2026年】
目次

「PLAUD Noteはもういらない。iPhoneのボイスメモで全部できる」——2025年末、そんな趣旨のnote記事が話題になりました。本体27,500円+サブスク前提のPLAUDを検討していた人ほど、気になる話のはず。
PLAUD Note実機を使い込み、ボイスメモの文字起こしも実機で検証してきた私の結論は、半分ホント。録って文字で読み返すだけなら、ボイスメモで足ります。ただし、長時間録音・要約の精度・話者分離、そして見落とされがちな「機種の壁」まで見ると、専用機に分がある場面がはっきり残ります。この記事で、その境界線を実測データで引きます。
この記事で使うもの。
- iPhone標準ボイスメモ … 無料の文字起こし。私の実機はiPhone 15(無印)
- PLAUD Note … 実機の実測データ(長時間録音・AI要約ノート・話者分離)
- 作文ツール … Apple Intelligenceの要約機能(対応機種のみ・本文で解説)
筆 モジオコLab 編集部 / 筆者
音声入力や文字起こしAI、そして文字起こしを要約してくれるAIを使い倒したら、日々の業務がめっちゃ楽になった人間です。 その手応えから、実際に自腹でいろんなデバイスを使い始めています。 音声入力は Aqua Voice を日常的に愛用し、議事録要約の NotebookLM は仕事でもプライベートでも1年以上活用中。 個人情報を扱う仕事柄、セキュリティや運営元の素性は人一倍シビアにチェックします。
まず、発端になったnote記事の要点から確かめていきます。
1. 話題になった「Plaudをやめた」記事の要点

発端は2025年12月、九州大学教授の荒川豊氏がnoteに公開した「1年間絶賛したPlaud Noteをやめた理由」という記事です。PLAUD Noteを1年使い込み、周囲にも勧めていた著者が、iPhoneのボイスメモに一本化するまでの記録。要点は次の3つです。
- 専用デバイスは持ち忘れる。スマホは忘れないが、専用機は忘れる
- ボイスメモは録音を止めた時点で、すでに文字起こしができあがっている
- 文字起こしのテキストを選択すると、「作文ツール」(Apple Intelligence)で要約・要点まで作れる
その結果、PLAUDの有料プランは更新しないことにした——という結論でした。詳しくは原文をどうぞ(1年間絶賛したPlaud Noteをやめた理由|note)。
1年使った人の実感として、筋の通った指摘だと思います。ただ、これを読んで「買うのをやめよう」と決める前に、確かめたいことが2つ。ボイスメモ側に付いている条件と、専用機にしか出せない数字です。両方を実機で使っている立場から、順に見ていきます。
2. どこまで本当か:ボイスメモ側の実力
「録音停止と同時に文字起こし」——仕組みはホント
前提の整理から。ボイスメモの文字起こしはiPhone 12以降で使え、日本語はiOS 18.4(2025年4月1日)から対応しています。Apple Intelligenceは不要で、私のiPhone 15(無印)でも使える機能。録音すれば自動で文字起こしが走り、変換ボタンを押す必要すらありません。ここは実機で確認済みです。
一方のPLAUDは、録音後にアプリへ転送してクラウドで処理する仕組み。実測では9時間30分ぶんの転送だけで約4分かかり、そこから文字起こしの処理待ちも加わります。「止めた瞬間にテキストがある」ボイスメモの速さは、構造的にPLAUDが敵わないところ。ここは素直に認めます。
私のiPhone 15でも追試しました。1分28秒の録音を停止した直後、画面にはすでに全文の文字起こしが表示されていました。処理待ちの画面すら挟まりません。ここは記事の言うとおり、ボイスメモの完勝です。
ただし表示されたテキストをよく見ると、細かい誤変換がそのまま残っています。この”ベタ書き感”は次で見ていきます。
質は「正確。ただし整文されないベタ書き」
文字起こしの質も検証済みです。静かな場所の会話なら、文字起こし自体はかなり正確。ただし出てくるのは整文されないベタ書きです。句読点が不安定で、「議題は」を「医大は」と取り違える誤変換もありました。言い淀みもそのまま文字になります。
「読み返して内容を思い出す」には十分、「そのまま配れる議事録」には遠い。これが実機の感触です。手順と実例のスクショは別記事にまとめています(→ iPhoneだけで文字起こしする方法)。
ここが山場:「作文ツール」は全員が使えるわけではない
note記事の目玉は、文字起こしを選択して作文ツールで要約する使い方でした。ここに機種の壁があります。作文ツールが使えるのはApple Intelligence対応機種だけ。iPhoneなら15 Pro以降と16シリーズです。
私の実機はiPhone 15(無印・A16チップ)。対応外なので、文字起こしのテキストを選択しても、作文ツールのメニューは出てきません。つまり無印15や14以前を使っている限り、「ボイスメモで要約まで一本化」はそもそも成立しない。買い替えずに要約まで自動化したいなら、別の道具が要ります。
メニューを最後までスクロールしても、作文ツールは出てきません。これがApple Intelligence非対応機種の現実です。
3. それでも専用機に分がある場面(PLAUD実測)

ここまでは「いらない説」に分がある話でした。対応機種を持っている人にとって、ボイスメモは本当に強い。それでも、PLAUD Noteを使い込んだ実測から「ここは専用機」と言える場面が3つあります。
長時間録音:9時間30分を録りっぱなしにできる
実測で9時間30分の連続録音を確認しました。データはMP3で計約143MB、スマホへの転送は約4分。スマホ本体の電池や容量を消費しないのが専用機の強みで、録りっぱなしのあいだもスマホは普段どおり使えます。1時間超の会議での検証は別記事に(→ 長時間の会議・講義の文字起こしはPLAUD Noteが正解)。
要約ノートの固有名詞復元:化けた語が文脈で直る
PLAUDの生の文字起こしでは、指数名の「FANG+」が「バンクプラス」など3通りに化けました。ところがAI要約ノートでは「FANG+」に統一されて復元。「S&P500円」と化けた語も「S&P 500」に直りました。誤変換を文脈で復元する力は、要約まで作り込まれた専用サービスならでは。無料ツールとの二層比較は別記事にまとめています(→ PLAUDの純正AI要約はどこまで使える?)。
話者分離:「誰が話したか」が自動で分かれる
複数人の会議では、Speaker 1・2・3のように発言者を識別し、発言ごとにタイムスタンプが付きます。1時間超の実会議でも動作を確認しました。ボイスメモにはない機能で、議事録に「誰の発言か」が要るなら決定打になります。
正直に言うと:PLAUDでも「流暢な要約」は盲信できない
擁護で終わらせないために、注意点をひとつ。実測では「ROI」が「ROE」に化けたまま、AI要約ノートにもそのまま残りました。ROEも実在する指標なので、AIも誤りと気づけない。同じ音源を無料のNotebookLMで処理しても、結果は同じでした。
要約AIは、明らかにおかしい誤りは文脈で直してくれます。でも、もっともらしい誤りだけがすり抜ける。これはPLAUD固有の欠点ではなく、AI要約全般に共通する盲点です。数字や固有名詞が大事な録音は、専用機を使う場合でも、元の文字起こしで最終確認してください。
4. 判定:ボイスメモで十分な人/PLAUDが要る人
境界線を引きます。まず、録って読み返すだけならボイスメモで十分。ここは「いらない説」の言うとおりです。下の図で、自分がどちら側かを確かめてみてください。
左に多く当てはまるなら、専用機を買う必要はありません。使い方はこちらへ(→ iPhoneだけで文字起こしする方法)。
右に2つ以上当てはまるなら、専用機を検討する価値があります。無料で粘るか課金するかの考え方は文字起こし・要約は無料でどこまで?、道具選び全体の整理はAI文字起こし・録音AIの全体マップをどうぞ。
まとめ
- 「PLAUDいらない説」は半分ホント。録って読み返す用途ならボイスメモで完結
- 目玉の作文ツール要約はiPhone 15 Pro以降・16シリーズ限定。無印15以前には機種の壁
- 長時間・固有名詞の復元・話者分離が要るなら専用機。ただし要約の盲信はどちらでも禁物
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よくある質問
PLAUD Noteはもういらない?
用途次第です。録音を文字で読み返すだけならiPhone標準のボイスメモで十分。長時間録音・AI要約ノート・話者分離まで求める人や、Apple Intelligence非対応のiPhoneを使っている人には、専用機に分があります。
iPhoneボイスメモの文字起こしは無料?
無料です。iPhone 12以降の標準ボイスメモに文字起こしが搭載されていて、日本語はiOS 18.4(2025年4月1日)から対応しています。
ボイスメモで要約もできる?
要約・要点を作る「作文ツール」はApple Intelligence対応機種(iPhone 15 Pro以降・16シリーズ)が必要です。iPhone 15(無印)以前の機種では文字起こしまでで、作文ツールのメニュー自体が表示されません。
PLAUD Noteが向いているのはどんな人?
1時間を超える会議や打ち合わせが多い人、誤変換を文脈で復元するAI要約ノートまで自動で欲しい人、「誰が話したか」の話者分離が要る人です。