ノートパソコンの画面の中で、左の音声の波が右のテキストへ変換されていくイラスト。パソコンの外にあるクラウドとの接続線は途中で途切れ、Wi-Fiの記号には斜線が入っている。手元のMacだけで、インターネットに送らず文字起こしすることを表す

Whisperは無料で使える?MacWhisperのダウンロード方法と10分音声の実測

公開: 2026年7月19日

目次
  1. 1. 無料版でどこまで使えたか
  2. 2. WhisperとMacWhisperは同じものではない
  3. 3. MacWhisper無料版をダウンロードする
    1. 3-1. 公式サイトで無料版を選ぶ
    2. 3-2. Proへアップグレードせずに進む
  4. 4. 無料のSmallモデルを準備する
  5. 5. 10分音声を文字起こしする
  6. 6. Wi-Fiを切っても10分の最後まで処理できた
  7. 7. 無料版で足りる人、別の方法が合う人
    1. 無料版が合う人
    2. 別の方法が合う人
  8. まとめ

医療・介護現場の面談やカンファレンスのように、個人情報を含む音声をクラウドへ送らず、手元のMacだけで処理したい場面があります。

MacWhisper無料版で、10分の日本語音声を約1分で文字にできました。初回準備を終えた後は、Wi-Fiを切っても10分の最後まで処理できています。

無料の文字起こしツールとして、十分使える結果です。ただし、初回設定と画面の導線は、触ってすぐ分かるとは感じませんでした。慣れれば操作は多くありませんが、最初の1本を文字にするまでは少し迷います。

この記事では、公式サイトからのダウンロード、無料モデルの準備、実際の文字起こしまで、つまずいた画面も含めて順に説明します。

モジオコLab 編集部 / 筆者

音声入力や文字起こしAI、そして文字起こしを要約してくれるAIを使い倒したら、日々の業務がめっちゃ楽になった人間です。 その手応えから、実際に自腹でいろんなデバイスを使い始めています。 音声入力は Aqua Voice を日常的に愛用し、議事録要約の NotebookLM は仕事でもプライベートでも1年以上活用中。 個人情報を扱う仕事柄、セキュリティや運営元の素性は人一倍シビアにチェックします。

1. 無料版でどこまで使えたか

「無料と書いてあるけれど、実際は数分しか使えないのでは?」。今回は、10分の音声ファイルを最初から最後まで処理できました。

MacWhisper無料版を実機で試した結果の要約図。料金は無料でUS$0・支払い情報の入力なし、速さは10分の日本語音声を約1分で処理、オフラインはWi-Fiを切っても10:00まで完走。検証環境はmacOS 26.5.2・MacWhisper 14.3・無料のSmall/WhisperKit/483MB・MacBook Air M2/8GB

確認したこと実測結果
料金無料版 US$0
音源日本語10分・MP3
モデルSmall/WhisperKit/483 MB
MacMacBook Air M2/8 GB
OS・アプリmacOS 26.5.2/MacWhisper 14.3
処理時間約1分
Wi-Fiオフ初回準備後は完走
出力10:00/10:00まで文字起こしを確認

10分音声を約1分で処理できたので、待ち時間は音声の長さよりかなり短く済みました。一方、クラウドサービスのように投入後すぐ結果が返るわけではありません。Mac内で処理が終わるまで、今回は約1分待ちました。

文字は内容を追える形で出力されています。数字や固有名詞を含む精度は、元原稿と突き合わせてから評価する必要があります。

2. WhisperとMacWhisperは同じものではない

「Whisperをダウンロードする」と検索すると、PythonやHomebrewの手順が並びます。ここで混同しやすいのが、WhisperとMacWhisperの違いです。

  • Whisper:OpenAIが公開している音声認識モデル
  • MacWhisper:WhisperなどのモデルをMacで操作するためのアプリ

WhisperとMacWhisperの違いの図。左のWhisperはOpenAIの音声認識モデル本体で、文字起こしの「エンジン」。そのまま使うにはPythonやffmpegの準備が必要。右のMacWhisperはそのWhisperを操作するMacアプリで、エンジンを包んだ「画面」。ターミナルなしで音声ファイルとモデルを選ぶだけ。この記事で使うのは準備がいらないMacWhisper

Whisperを直接使う場合、Pythonやffmpegなどの環境を用意します。自由度は高いものの、音声ファイルを1本だけ文字にしたい人には準備が多めです。

この記事では、ターミナルを使わずに操作できるMacWhisper無料版を使います。画面上でモデルと音声ファイルを選ぶ方法です。

3. MacWhisper無料版をダウンロードする

MacWhisperは、類似ドメインから入手しないでください。公式サイト自身が、MacWhisperを装うサイトとマルウェアについて注意を出しています。ダウンロードはMacWhisper公式サイトから始めます。

3-1. 公式サイトで無料版を選ぶ

公式サイトの Download Free を選ぶと、US$0のチェックアウト画面へ進みます。受信できるメールアドレスを入力し、Get を押します。無料版なので、今回の画面では支払い情報の入力はありませんでした。

MacWhisper無料版のチェックアウト画面。価格はUS$0で、メールアドレスを入力してGetを押す
価格はUS$0。メールアドレスの入力欄だけが表示された

3-2. Proへアップグレードせずに進む

途中でMacWhisper Proの案内が表示されます。まず無料版を試すなら、Don't upgrade を選びます。

MacWhisper Proへのアップグレード案内。左下にDon't upgrade、右下にUpgradeボタンがある
無料版を続ける場合は「Don't upgrade」を選ぶ

続くページで Download MacWhisper を押し、DMGファイルを取得します。

無料版の取得

ダウンロードページからDMGを取得する

Download MacWhisper を押すと、Mac用のDMGファイルを取得できます。

MacWhisperのダウンロードページ。Download MacWhisperボタンが表示されている
メールで届くダウンロードページを確認する

DMGを開いてMacWhisperをApplicationsへ移し、起動します。初回起動時にもPro機能の案内が出ますが、右下の Skip で無料版を続けられました。

MacWhisper Proの機能紹介画面。右下にSkipボタンがある
右下の「Skip」で無料版を開始できた

4. 無料のSmallモデルを準備する

設定画面の Local Models を開くと、無料でダウンロードできる Small が表示されました。

無料モデル

Small/WhisperKit/483 MBを選ぶ

今回使ったのはWhisperKitのSmallモデルで、容量は483 MBです。Download を押し、チェックマークが付くまで待ちます。

MacWhisperのLocal Models設定画面。無料のSmallモデルとPro向けLarge v3 Turboが表示されている
今回使用した無料のSmallモデル
MacWhisperのエラー画面。Failed to load model、Offline mode error、Repository not available locallyと表示されている
モデル欄がDownloadedでも、初回利用時の準備が残っていた

5. 10分音声を文字起こしする

モデルの準備ができたら、録音済みのMP3ファイルをMacWhisperへ入れます。

  1. ローカルの音声ファイルを選ぶ
  2. Smallモデルで文字起こしを開始する
  3. 完了まで約1分待つ
  4. Editor画面で文章、下部で 10:00 / 10:00 を確認する

操作数だけを見ると多くありません。ただ、最初はローカルファイルを開く場所とURLから取り込む導線の違いが分かりにくく、設定画面へ戻る位置にも少し迷いました。

1回目の導線には慣れが必要です。音声を1本処理した後は、モデルとファイルを選ぶ流れが分かるため、次回は迷いにくくなります。

6. Wi-Fiを切っても10分の最後まで処理できた

オンラインで初回準備を終えた後、MacWhisperを終了し、Wi-Fiをオフにして同じ10分音源をもう一度処理しました。

結果は完走。MacWhisperの下部には 10:00 / 10:00 と表示され、文章も出力されています。

Wi-Fiオフで再実行

10分音声を最後まで処理できた

メニューバーのWi-Fiアイコンには斜線が入り、下部には 10:00 / 10:00 と表示されています。

Wi-FiをオフにしたMacでMacWhisperが10分音声を最後まで文字起こしした画面。下部に00:00 / 10:00と表示されている
初回準備後、Wi-Fiを切った状態でも完走

Wi-Fiなしでも文字起こしできました。ローカルモデルがMac内で音声を処理しているためです。

ただし、MacWhisper内のすべての機能がオフラインで動くという意味ではありません。クラウド文字起こし、外部AIによる要約、外部サービスとの連携を使う場合は、音声や文字が外部へ送られる可能性があります。

7. 無料版で足りる人、別の方法が合う人

無料版は「録音済みファイルを1本ずつ文字にする」用途なら候補になります。

無料版が合う人

  • Macと録音済みの音声ファイルがある
  • 1本ずつ文字にできればよい
  • 音声をクラウドへ送らないことを優先したい
  • 初回設定と、10分音声で約1分の待ち時間を許容できる

別の方法が合う人

  • 録音から話者分離、要約、共有まで一続きにしたい
  • 複数ファイルをまとめて処理したい
  • 画面の分かりやすさと操作の少なさを優先したい
  • Macを使っていない

無料で試す場合は、まず10分以内の個人情報を含まない音声を1本入れてください。自分のMacで処理時間と出力を確認してから、Proや別サービスを検討すれば十分です。

文字起こし方法全体から選び直したい場合は、文字起こしツールは何がいい?用途別のおすすめで、録音済みファイル・会議・スマホなど目的別に整理しています。

まとめ

  • MacWhisper無料版で10分の日本語音声を文字起こしできた
  • M2/8 GBのMacBook Airでは処理に約1分
  • 初回準備後はWi-Fiを切っても10分の最後まで完走
  • 初回設定とUIには少し慣れが必要
  • まず安全な10分音声を1本試してから、有料版や別ツールを考える

Macに録音済みの音声があり、約1分待てるなら、無料版から試せます。ダウンロードは偽サイトを避け、MacWhisper公式サイトから始めてください。

よくある質問

MacWhisperは無料で使えますか?

無料版があります。今回の検証では、無料のSmallモデルを使い、10分の日本語MP3を最後まで文字起こしできました。

MacWhisperはWi-Fiなしでも文字起こしできますか?

初回準備をオンラインで終えた後は、Wi-Fiを切っても文字起こしできました。ただしモデル取得直後の最初の処理では追加データが必要になることがあります。

10分の音声の文字起こしには何分かかりますか?

M2・メモリ8GBのMacBook AirとSmall WhisperKitモデルで、10分の日本語音声に約1分かかりました。端末やモデル、音声によって時間は変わります。

MacWhisper Proへのアップグレードは必要ですか?

録音済みファイルを1本ずつ文字にするだけなら、まず無料版で試せます。複数ファイルの一括処理、話者分離、各種書き出しなどが必要ならProを検討します。